文章・物語 / 街と小さな旅

三分早い時計

ふつうの文章 · 時間制限なし

三分早い時計

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商店街の時計屋には、三分だけ早い大きな時計が掛かっていた。

隣の時計は正確なのに、なぜかそれだけ直していない。

店主に尋ねると、毎朝ここを通る人に聞いてごらん、と笑った。

翌朝、通りかかった人が時計を見て少し歩くのを速めた。

声をかけると、この三分のおかげで電車に間に合うんです、と教えてくれた。

昔、何度も乗り遅れたその人が店主に頼んだのだそうだ。

事情を知った人たちは、その時計を早起き時計と呼んでいる。

店主は三分早いです、と書いた札もちゃんと見せてくれた。

ぼくは駅までの道を急がず歩いて、一本早い電車を待ってみた。

ホームで飲む温かいお茶にも、三分ぶんの余裕ができていた。

商店街の時計屋には、しょうてんがいのとけいやにはshoutengainotokeiyaniha
三分だけ早いさんぷんだけはやいsanpundakehayai
大きな時計がおおきなとけいがookinatokeiga
掛かっていた。かかっていたkakatteita

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