文章・物語 / 街と小さな旅

地図にない星

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地図にない星

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お祭りの地図に、説明のない星印が一つだけあった。

屋台の列から少し離れた、小さな広場についている。

行ってみると、丸い穴の開いた紙袋が机に並んでいた。

受付の人は、暗くなったらわかるよ、と一枚渡してくれた。

好きな模様を描いていいと言われ、袋に魚と波を描いた。

夕方になると、みんなの袋の中に小さな電池のライトが入れられた。

明かりがつくと、穴から星のような光がこぼれた。

袋を並べた広場は、手で触れられそうな低い夜空になった。

ぼくの魚も光の中で、隣の花の模様と泳いでいる。

地図の星印は、みんなで夜空を作る場所を示していたのだ。

お祭りの地図に、おまつりのちずにomatsurinochizuni
説明のないせつめいのないsetsumeinonai
星印がほしじるしがhoshijirushiga
一つだけあった。ひとつだけあったhitotsudakeatta

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