お弁当の小さな境界線

オリジナルのお話
ふつうの文章 · 時間制限なし1 / 10 文目

お弁当の小さな境界線

弁当箱に好きなおかずを並べていたら、最後の一品だけがどうしても入らなかった。

ふたを押さえてみる前に、母が箱の中を横から眺めて少し考え込んだ。

仕切りを動かせることに気づいた私は、まずご飯の場所を少し細くしてみた。

すると卵焼きは入ったが、今度はその隣の小さな容器が斜めになってしまう。

おかずの数を増やすより向きを変えてみようと、母は空の皿を横へ出した。

私はいったん取り出し、長いものと丸いものをパズルのように組み合わせ直した。

卵焼きを横にすると隅に小さな場所ができ、入らなかった一品がそこへ収まった。

ふたは無理なく閉まり、私は完成した箱を少し離れたところから眺めてみた。

昼に開けると朝の配置はそのままで、どこから食べようかとしばらく迷ってしまう。

一番小さな一品から箸を伸ばすと、朝に解いたパズルの続きがようやく始まった。

べんとうばこにbentoubakoni
すきなおかずをならべていたらsukinaokazuwonarabeteitara
さいごのいっぴんだけがsaigonoippindakega
どうしてもはいらなかったdoushitemohairanakatta

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