博物館で一つだけ

オリジナルのお話
ふつうの文章 · 時間制限なし1 / 10 文目

博物館で一つだけ

小さな博物館に入ると、思ったより多くの展示が並んでいて、どこから見るか迷った。

全部の説明を同じように読もうとすると、最初の部屋だけで時間が過ぎてしまう。

そこで私は気になるものを一つ選び、まず形や大きさをよく見てみることにした。

選んだのは、小さな木箱に入った使い道の分からない金属の道具だった。

先に自分の予想を手帳に書いてから、横に添えられた解説を読んでみる。

想像していた用途とは違っていたけれど、その違いのおかげで細かな形まで覚えられた。

写真を撮る前には撮影できる展示かを確かめ、許されていない場所では絵と言葉で残した。

帰り道、友人にその道具を説明すると、次々に質問が返ってきた。

答えられないところもあり、もう一度調べたいことが手帳の端に増えていった。

たくさん見た数より、一つのものから始まる長い会話を持ち帰れた日だった。

ちいさなはくぶつかんにはいるとchiisanahakubutsukannihairuto
おもったよりおおくのomottayoriookuno
てんじがならんでいてtenjiganarandeite
どこからみるかまよったdokokaramirukamayotta

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