失敗作も並ぶ棚
オリジナルのお話失敗作も並ぶ棚
初めて工作の会に参加して、私はうまく切れなかった紙の鳥を机の下へ隠していた。
隣では経験のある人が細い羽を作っていて、同じ紙とは思えないほどきれいだった。
休憩になり部屋の棚を見ると、片方だけ大きな羽の鳥が目の高さに置かれている。
その横の札には、同じ形に切ろうとした日の小さな失敗が書き残してあった。
隣の人に尋ねると、あれは私の最初の鳥だと少し照れながら話してくれた。
私は机へ戻り、隠していた鳥を二人の間にそっと置いてみた。
どこで切りにくかったかを指でたどると、折る向きを変える方法を教えてもらえた。
次に作った鳥は前より少し整ったが、最初の鳥の大きな羽も捨てずに残しておく。
棚に置いてよいかと聞くと、その人は場所を一つ空けて私を待ってくれた。
帰る前に付けた札には、次は折る向きを変えてみると、未来の自分への短い言葉を書いた。
はじめてこうさくのかいにさんかして
hajimetekousakunokainisankashiteわたしはうまくきれなかった
watashihaumakukirenakattaかみのとりを
kaminotoriwoつくえのしたへかくしていた
tsukuenoshitahekakushiteita半角英数で入力 · 句読点・空白は入力しません
H右の人さし指
上から見た手の図です。表示された指で打ち、もとの位置へ戻しましょう。
読書の記録はこのブラウザに保存されます。
← お話一覧に戻る制作・文責:sushida.org 運営者内容更新: